本作品は軽トラックの荷台に、風景をインストールしていくプロジェクト型作品の第一弾として制作した。
人々が移動を制限されていた2020年4月の緊急事態宣言下においても、絶えず物流のトラックは夜の高速道路に群れをなして移動を続けていた。これまで公共の乗り物(電車や夜行バス)にて各地を移動し、フィールドワークをしていた自身にとって2020年は非常にもどかしい日々であった。移動という行為に対して、他者との接触が少ない車移動が推奨されていたこともあり、軽トラックで各地を旅しながら、見つけた風景を荷台の中にインストールしていく作品のアイデアを現在も試行錯誤している。
制作当時は知り合いから軽トラックを借りていたが、返却してしまった為、荷台部分は解体し、新たな躯体を探している。