これまでに制作した作品のイメージなどを3Dの仮想空間で再構築しました。 普段インスタレーション作品として、人が作品を直接体験することを 前提として制作しています。 このような状況下では、いつも通りのアウトプットが不可能なので これまで取り組んだことのない仮想空間での表現にトライしました。 外に出ないことで日々生活にリアリティが無くなっています。 私がごく当たり前のものとして見てきたはずの風景も 今は記憶の海に沈みかけていると感じます。 こうした仮想空間での表現は、物理的な障壁を超えて自由になると同時に 物質や現象としてその風景に触れられないという空虚さがあります。 私にとって今作は、再び制作を始めるためのイメージの実験です。
本作は2020年6月に「INTRODUCTION EXHIBITION2020 on the web」でオンライン公開されました。